ゼロから始める零細企業の作り方

大手企業で働きながら趣味で会社を作ってみた。頭でっかちにならないように、手を動かします。実態体験にもとづいたRTA的お役立ち情報をちりばめます。

創業後1:祝、設立。まずは印鑑登録カードを受け取ろう。


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前提条件

法人設立の登記申請が受理されて、なんの連絡もなく、登記完了予定日迎えたとき

 

で、なにするの?

法人の印鑑登録カードを取りに行き、ついでに印鑑登録証明書と登記簿を取得する

 

費用の処理は?

経理科目: 租税公課

借方勘定科目: 開業費

貸方勘定科目: 未払金

 

 

法人設立の登記申請して、7営業日くらい経つと、自動的に登記完了します。これで設立です。

設立日は登記申請日です。登記完了日は書類には残りません。

 

 

法務局から完了の連絡はありません。連絡がなければ予定通り完了しているはずです。実際の登記完了予定日は法務局のホームページが参考になります。

http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/static/kanryoyotei.htm

 

登記完了したら、法務局にいって次の3つをやりましょう。

  • 法人の印鑑登録カードの受取
  • 法人の印鑑登録カードを使って印鑑証明書の取得
  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)の取得

本当は印鑑登録カードの受け取りだけでいいのだけれども、このあとの申請で必要なので、ついでに印鑑証明書と登記簿謄本を取得しておくといいですね。多めに5部ずつとりました。取得しておくと、このあとの申請が楽になります。

 

必要になる印紙代は次の処理でいいはずです。

経理科目: 租税公課

借方勘定科目: 開業費
貸方勘定科目: 未払金

(銀行口座ができたら、未払金を現金から振り出すつもりです。)

さて、次は、銀行口座の開設をしましょう。

 

 

創業前15:部室=コワーキングスペース


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学習指導要領では、部活を以下のように規定しています。

部活動は,学校教育活動の一環として,スポーツや文化,学問等に興味と関心をもつ同好の生徒が,教職員の指導の下に,主に放課後などにおいて自発的・自主的に活動するもの

 

部活的に製品開発をするに辺り、大切なものが二つあります。

  • 生徒会からの運営費
  • 部員が集まる部室

 

ITサービスが普及して、時空間的に集まる必要がなくなってきたものの、顔を会わせて議論するのはとても重要です。特に利害関係がよくわからない場合はそうです。

私は、カフェ、居酒屋、そして、コワーキングスペースを使いました。

  • カフェは電源があり、比較的テーブルが広いところを見つけるといいですね。ルノアールとから、どこにでもあるので安牌です。ただ、テーブルが小さいのが欠点です。スタバは混んでます。
  • 居酒屋は、wifiも電源もありませんが、テーブルが広いし議論が白熱しても問題ありません。
  • コワーキングスペースは月数万円かかるので、初期はお財布に厳しいですが、Yahoo lodgeやAWS loftが無料で使いやすいです。ただ、むちゃくちゃ混んでいます。平日夕方はまだましですが、土日は早くいかないと、すぐに満席です!

LODGE -Yahoo! JAPANのオフィス内に誕生した日本最大級のコワーキングスペース-

AWS Loft Tokyo 〜 挑戦をカタチにする場所へ 〜 | AWS

 

 

 

 

創業前14:プレスリリース駆動事業開発


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体制開発
をしようにも、友人を巻き込もうと思っても、熱意と論理、冷静と情熱の両方を見せないとなかなか口説けません。

熱意は頑張ってもらうしかありませんが、友人に事業計画書を見せても、へぇ、で終わりです。あれは、書いたことがある人かレビューしたことがあるb人以外は非常に判断に困る資料です。

 

それを踏まえると、もっと簡潔に伝える必要があります。できればA4一枚くらいで。といっても、なかなかなにを書けばいいのか悩みます。私は、プレスリリースをかいてみました。以外と、気に入っています。

 

書いてみてわかったのは、プレスリリースはどうやって魅惑するかに特化してかかれた文章で、最後まで読まなくても、魅力を伝えるように出来ているなと思いました。実践はなかなか出来ないのですが。。。

 

一般的には、以下のような流れのようです。

  1. 見出し
  2. キャッチフレーズ
  3. 要約文
  4. 特徴
  5. 背景・想い
  6. 企業情報
  7. お問い合わせ先

 

これを書いてみて、色々な人からフィードバックもらうといい感じでした。もちろん事業計画に反映します。で、ついでに、仲間を口説けたら最高ですよね!?

創業前13:事業の体制開発「部活」


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事業には、3つの開発が必要不可欠です。

  • 体制開発
  • 顧客開発
  • 製品開発

 

体制はどうやって開発すればいいのでしょうか?

一番手っ取り早いのは、平日夜や土日に一人でコツコツはじめることです。

まずは、事業計画書を書き始めるのがいいかもしれません。創業センターとか金融公庫とか商工会議所の無料相談にいってブラッシュアップです。

まだ一人で出来ますよね?

 

その後、事業計画書がある程度埋まりはじめると、どうしても埋められないとことが出てきます。そこを埋めるタイミングで、上の3つの開発が必要になってきます。適切なスピードで連携させながら全部を同時に前に進めることが大切です。バランスです。

 

わたしの場合は、製品開発にどうしても人手が必要で体制開発をしないと行けないタイミングがありました。

まだまだ、仕様が決まらないモヤモヤとした製品を作っては壊し、作っては壊し、の繰り返しに耐えられるエンジニアを集める必要がありました。

 

でどうたのかと言うと、部活です。

 

仕様がない何かを手探りで作る、これば企業における普通の製品開発ではありません。むしろ、部員が楽しみながら目標に向かってがんばる部活です。楽しめる部員(エンジニア)を集める必要があります。

 

集め方?部活と一緒です。学生の頃を思い出してください。授業のあと、懐かしの部室に集まりましたよね?先輩に勧誘されましたよね?興味があったら部室の門を叩きましたよね?

 

あなたの人生で、あなたのやりたいことを助けてくれる友人がいるはずです。まずは相談しましょう。暑く語ってみましょう。それでダメなら、たぶんまだ体制開発の必要はありません。もう少し事業計画書を練った方がいいのでしょう。

 

だいたい他人は、合理的です。

創業前12: 事業に必要な3つのこと



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事業計画書を書いていると、事業に必要な3つのことが見えてきます。事業計画書があっても事業はできません。実際にやりきるには、一人で考えてても進みません。

私は一番大切なのは、だれが何をだれに、売るのか?ってことだと思っています。

  1. だれが ⇒ 仲間 ⇒ 体制開発
  2. なにを ⇒ 売り物 ⇒ 製品開発
  3. だれに ⇒ 顧客 ⇒ 顧客開発

いいかえると、事業を始めるに辺り、3つの開発が必要です。体制開発製品開発顧客開発です。

 

私の理解は、顧客開発として顧客の課題を聞き、製品開発として顧客の課題を解決する製品を開発し、再度顧客開発として顧客に使ってもらう、を繰り返しました。

その過程で、一人ではやりきるのに時間がかかるのが目に見えてきて、体制開発を始めました。

 

開発体制として、3つの機能(役割)が必要だと当時感じてました。

  • 狙う市場に詳しいドメインスペシャリスト
  • プロトタイプ・製品を開発するエンジニア
  • ビジネスの仕組みを考えるプランナー

 

私は、最初はドメインスペシャリスト兼プランナーとして、狙う市場と事業の仕組みを考えてました。自分で事業を作りたいなら、少なくともこの2つはを自分でやるのがいいと信じています。そして、MVPの手前の原理実証ぐらいは自分でエンジニアリングできるのが望ましいです。完璧ではないにしても、自分でやる覚悟と努力は必要です。

 

とはいえ、一人でやりきるのは、非常に大変だし、時間のかかる話です。必要最低限の機能を備えたプロトタイプ(MVP)を作るタイミングで、一人じゃ時間がかかるなと気がつきました。これはさすがに終わらないと思い、エンジニアリングができる仲間を集め始めました。

 

どうやって集めたのでしょうか?

アルバイト?正社員?いやいや、法人ないんですよ笑

 

部活動です。

 

 

 

 

創業前11:創業塾に参加して、創業同期と比べる。


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創業ステーションでは、役に立つセミナーが数多く開催されています。お役立ち情報的なセミナーもなかなかいいですが、実務面で特に役に立ったのがTOKYO創業塾です。

TOKYO起業塾|TOKYO創業ステーション|東京都中小企業振興公社

起業までの期間が1年未満(予定も含む)で起業の準備を本格的・実践的に始めたい方を対象に事業プラン作成に必要な知識やノウハウを身に付けていただくためのコースです。マーケティング戦略の考え方や財務知識・資金調達の仕方などの視点から起業に向けて必要なポイントを学びます。

 

毎週六時間計四回みっちりやります。おなじようなステータスの受講生と出会えるまたとないチャンスです。

 

私が参加した内容は、ありがちな事業計画書を書いてみようでした。が、これがむちゃくちゃ重要です。正直一人で事業計画書を書いてもなかなか進まないのです。このセミナーは毎回宿題があり、しかも個人発表があるので、いやがおうにも書かないといけない状況になります。最高です。

 

実際に参加してみての気づきは、東京でどんな企業が生まれているのかがわかりました。起業というとベンチャーやスタートアップをイメージしていたのですが、大間違いです。色々な業種があり、色々な働き方、稼ぎ方があるんだなと知りました。

 

ちなみに主観ですが、だいたい9割がスモールビジネスでした。業種は、1/3が地元密着型飲食店、1/3が定年退職後に若者を応援するコンサル業、のこりが事業継承・独立・ITサービスでした。

 

完全なイメージですが、独立する人が多そうな、手に職がある美容師や士業とはお会いできなかったです。

 

 

 

創業前10:創業ステーションを卒業する特典


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事業計画書を作るプランコンサルティングは、卒業するといいことがあります。私は事業計画書へのフィードバックを目当てにいっていましたが、卒業するとかなりのメリットがあることがわかりました。

 

どうせやるなら、そっちも目指して頑張りましょう。なんと、2/3助成の補助金最大300万です。ひゃっほー

創業助成金|TOKYO創業ステーション(公社)

都内開業率の向上を目標に掲げ、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社では、大きな成長や多くの雇用の創出が期待できる都内で創業予定の個人の方又は創業から間もない中小企業者の方等に対し、賃借料、広告費、従業員人件費等、創業初期に必要な経費の一部を助成する「創業助成事業」を実施しています。

 

プランコンサルティング卒業が、応募要件の一つになっています。

都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件(※)を満たす方
※「TOKYO創業ステーションの事業計画書策定支援終了者」「東京都制度融資(創業)利用者」「都内の公的創業支援施設入居者」等

 

これは、用途が決められた補助金なので、導入設備費用、店舗の賃借料、従業員給与に補助を受けられます。残念ながら、創業初期に一番お金がかかる自分の人件費に充当することはできませんが、十分です。

 

用途を見ると、店舗を持つ小売りや飲食向けの補助金のような感じがしました。というのも、初期投資への補助がメインになりやすく、私の目指すWEBサービス業だと初期投資が少ないため、補助してほしい創業初期に補助が受けにくい印象を受けました。

 

また、このような用途の決まった補助金は、一年後とか助成期間終了時に清算をするものだそうで、これを当て込んだ事業計画書はだめだそうです。助成期間終了まで、生き残らないと受け取れません。

三年以内につぶれる会社が多いと聞いたことがあるので、そのタイミングで補助金清算があるのは嬉しいのかもしれません。

 

とはいえ、私は、まだプランコンサルティングすら卒業していないので、申込み資格がありません。まずはそこからががんぱります