登記準備:出資割合→持ち分比率
もちろん複数人のチームで事業をはじめて方がいいですよ。間違いなく、成功確率を挙げてくれます。
とはいえ、持ち分は、モメモメポイントです。出資比率と株主持ち分です。
この時点で重要なのは、2/3超と1/2超と1/3超です。
これだけ押さえておけばおっけーです。
2/3超
会社自体を変更をする特別決議を単独可決できます。
代表的な特別決議は、以下です。
定款変更、監査役解任、自己株式の取得、事業譲渡、合併・会社分割など
1/2超
普通決議を単独で可決できます。
代表的な普通決議は、以下です。
取締役の選任・解任、監査役の選任、役員の報酬、剰余金の配当など
1/3超
特別決議を単独で否決できます。
安定的な経営を目指すのであれば、2/3超を単独で持つ人がいた方がいいです。とくに序盤は、合意をとるよりも事業をスピード感をもって立ち上げる方が重要です。
仮に2/3超を持っていて、幸運なことに色々うまくいったとしても、すべてを売却できるわけではありません。経営を放棄する経営者の会社を誰が信用するのでしょうか。
とはいえ、経営している最中に色々あるかもしれません。出資を受けるとか、共同経営者をいれるとか。どんどん稀薄化していきます。
例えば、最初は75%を持っていたとしても投資家に10%を譲り渡すだけで、2/3を割ってしまい、特別決議を単独で通すことができなくなります。運転資金が足りなくなって出資を募ったときに、株式の譲渡や発行に反対される可能性があります。
気持ち的には共同創業者には当分に割りたいですが、経営にコミットする人がきちんと安定した経営をできる状況が重要です。あいつだけずるい!と感じますが、その株は残念ながら売れません。売ったらもう経営者ではなくなります。経営権です。
どうせ、売上がたつまでは、出資金はその人の給料(生活費)になります。目の前のリスクをとる経営者には多少目をつぶりましょう。
もし、それでも、ずるいと思うのであれば、たぶん別の道を探すのがいいかもしれません。
成功する確率をあげるために、ベストを追求しましょう。